5月14日(日)恒例の研修大会が、出水市武道館に於いて約100名の同学の仲間が集まり、盛大に開催されました。5月晴れの素晴らしい天気に恵まれ、「本日は晴天なり」の懐かしい楊名時先生の声が、どこからか聞こえてくるような気がする雰囲気の中で、楊麻紗先生、杉江満寿夫先生ご一行15名の皆様をお迎えして、研修会が始まりました。
先ず、物故者に対して黙祷を捧げ、来賓紹介と挨拶が終わり、シーンと静まりかえった広い武道館の中で演舞が始まり、伸び伸びとした動作ができて気持ちよく、さわやかな感じがしました。
次に、東京と常滑の皆様15名による素晴らしい演舞披露は、旅の疲れも見
せず元気で気持ちよさそうに動いておられた姿が、今でも目に浮かびます。その後、地元肥薩会の師範と準師範25名による演舞が行われ、少し緊張気味の中でも楽しく舞うことができました。続いて、昇段審査および免状授与と講評の後、80歳になられた仲間への特別表彰があり、該当者は嬉しそうに受け取っていました。
そして、楊麻紗先生には「楊名時先生の魅力・楊名時太極拳の魅力」について、ご講話を頂きました。そのお話の中に楊名時先生は「雲手」を見ると、その人の太極拳の習熟度が分かる、と言われていたそうです。麻紗先生も「雲手」が一番難しくはあるが、一番の見せ所でもあると述べられました。また、「雲手」
は特に腰の動きが土台となっていることや、その他太極拳の根本となるお話も伺いました。
更に、実技指導では「19番海底針」から「22番如封似閉」までを、何度も繰り返し丁寧にご指導頂き、皆さんに大変喜ばれました。
第2部の懇親会はホテルに移動して行われ、オープニングに詩舞「富嶽」を舞って頂き、歓談、余興を交互に入れながら沢山の出し物が披露され、最高に盛り上がりました。感激を胸に来年の再会を約束して、研修会と懇親会を終了することができました。
川俣 義人記
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