本日、1月3日楊名時先生の月命日で、高尾のお墓参拝いたしました。墓石を磨いて、お線香を上げて、手を拝みながらずいぶん前の先生の一言を思い出しました。
-「漢字は難しいですよ!意味を巧みに伝えなければならないです。」
その時、
-「先生、<巧み>、ってなんですか?」ときくと、
先生は、
-「チーグン」(気功・QI GONG)
と発声されました。
ディミトリーは、
-「あ、そうですか。QI GONGのことですね、言語もQI GONGですね。」
とことばを返しました。
そして、楊名時先生は直ぐに、
-「ちょっと待って下さい、この本をサインします。心は一番大事です。」
と言って、墨箱と筆を出して、いつもの好きな椅子にまっすぐに座り、大テーブルで素敵に筆流れを施しました。
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楊名時先生が言われるように、ことばの使い方は需要です。
たとえば、太極拳を日本語で教える時に、基層の「十六間要訣」の「活発於腰」をどうすれば、生徒様に理解されるでしょう?日本語の「活発」と中国語の「活発」のイメージが異なります。つまり、日本語で「活発於腰」を伝えるときに「腰をビューンビューン動かす」のではなく、「腰を使いましょう」、「腰を意識しましょう。」と言いたら、「心」にスーッと入ってくるでしょう。
英語では、同様に、“ACTIVE SPINE”「おぼつかない腰」ではなく、but ”ACTIVATE YOUR SPINE“「腰を活用しましょう」になります。
ディミトリー師範記
※「気功」を、のカタカナを使って中国語のおとまねきで表記する時、「チーゴン」が多いですが、楊名時先生は「チーグン」と発音されました。
※上記文はディミトリー師範の直筆で、楊名時先生と同じように外国にて生まれなので、日本語の間違いがあるかもしれません。改めまして、お許しください。