(40)気について 2 神仏の見えない力

 そのうちにOさんは私にも反応するようになりました。ある時、私は七段錦で満身の気を込め男性の心臓めがけて拳を突き出したところ、“ギャー”と絶叫しながら大の男が駆け回ったのです。稽古の後で彼に気功の先生には誰にでも反応するか聞いてみたら、「楊名時先生と麻紗先生だけです」とのこと。それを聞いて、私は自分の気が楊名時先生の気の波長と同じであることを知り、嬉しくなりました。そして、楊名時先生に一歩近づいたことを実感しました。

また、彼の反応が強く表れるのは、私が神社に参拝した翌日教室であることが分かりました。一番強かったのは、九州の霧島神社、その次が東京の靖国神社でした。楊名時先生が直感で「奉納演舞」を思いついたのは、目に見えない神仏の力を感じて欲しかったのではないかと思います。

2006年の養心会の設立後は、気を実感している人々が自然に集まってきたように思います。仲間の集まる所には“幸せの精霊”がたくさん写真に現れたり、気場の強い篠島での合宿等を通して、気の働きを実感するようになりました。このような体験を重ねるうちに、私の太極拳が深くなったように思います。

楊 麻紗

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