(35)長い息は長生きに通ずる

最近読んだ本に『実年齢より20歳若返る生活術』があります。ガン専門医の南雲吉則先生が書かれたもので、大変参考になりました。南雲先生はお父様が心筋梗塞で倒れられたことで、45歳のとき一念発起して、食事と生活習慣を変えたことにより56歳の現在、血管年齢、骨年齢、脳年齢ともに20歳若返ったというものです。

この本の中で私が注目したのは、すべての動物が一生の間に打つ拍動数は、20億回と決められているということです。ですから、激しいスポーツやジョギングをすると呼吸が速くなり、心拍数を増やすことになり短命につながります。10数年前になりますが、新聞に「職業別による長寿比較」というのが載りました。その中で一番長命が政治家と宗教家、そして一番短命なのがスポーツ選手でした。

楊名時先生は常に、太極拳の呼吸をゆっくり行えば、長生きに通じるといわれておりました。心が緊張すると拍動が速くなります。心は心で制することはできませんが、呼吸を意識的に深くすると、心は落ち着きます。そして、太極拳は心臓に負担をかけずに、呼吸を乱すことなく動くため、下半身が鍛えられ健康に役立つのです。そして確実に10歳は若返ります。

楊 麻紗

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