天高く馬肥ゆる、実りの好季節になりました。今年も太極拳のお仲間より、栗を頂きました。丹波栗の見事な粒ぞろいのもので、自宅の庭に栗の木があるのだそうです。そして、荷の中に「自然の贈り物に感謝」と一筆箋が入っておりました。早速、栗ごはんと渋皮煮を作り美味しく頂きました。
栗が熟し外側の毬が割れることを、栗が笑う・栗笑むと擬人化して言いますが、私は栗を見るといつも楊名時先生の次の言葉を思い出します。
「体が微笑むよう」と。
太極拳を稽古したあとは、どなたでも心と体がほぐれ、風呂上がりのように気持ちよくなります。この状態を楊名時先生は「体が微笑む」と表現したのです。まさに名言です。
副交感神経が優位になり、心身がほぐれますと自然に顔が穏やかになり、心にも余裕が生まれ人を許すことができるようになります。そうなれば、自分だけではなく周りの人々をも幸せにすることができます。
そのことを、楊名時先生の言葉は教えております。
楊 麻紗