NPO法人太極拳養心会10周年記念・新年懇親会

<動く禅・Moving Zen>楊名時太極拳 24式  八段錦 NPO法人太極拳養心会 10周年記念・新春懇親会 レポート 2018年2月11日 01 楊名時太極拳24式  八段錦  
会場の雰囲気

 2月11日、「NPO法人太極拳養心会10周年記念・新年懇親会」が、河野太通ご老師様、帯津良一先生をお迎えして上野精養軒桐の間で開かれました。当日は好天に恵まれ、楊名時先生の口癖の「本日は晴天なり!」のお声が聞こえるようです。会場には各地より108名のお仲間が、集まって下さいました。

 楊麻紗理事長のご挨拶

姫路の河野太通ご老師様、帯津良一先生をお迎えして、本日NPO法人太極拳養心会10周年記念・新年懇親会を、かくも盛大に開くことができ、誠に嬉しく喜ばしく思います。皆様一人ひとりに心からお礼を申し上げます。

さて、楊名時先生が平成17年にお亡くなりになった3年後の、平成20年9月1日に「NPO法人太極拳養心会」が設立されました。それから10年、各地の交流会や研修会を通じて、皆様との絆を深め楊名時太極拳の普及に務めて参りました。皆様のご支援とご協力のお陰で会は少しずつ発展して、本日の記念懇親会を開くことができました。

養心会の広報活動として会報の発行を年3回行っています。会報は現在第33号になりました。

また、人材育成活動として楊名時太極拳の心と技を正しく伝えるために、「指導者研修会」を東京で開いています。研修会は66回になり、好評を得ています。

10周年を契機に新しい試みとして、6月23日の楊名時先生を偲ぶ会に、審査会をも並行すること。また、7月には北志賀で研修会を兼ねた合宿交流会を開催します。養心会はまだ小さいですが、楊名時太極拳を次世代に繋げるために、皆様と共に頑張っていきたいと思います。

続いて河野太通ご老師様のスピーチです。ご老師様は犬年生まれの今年88歳の米寿で、花園大学の総長を務めておられます。お話は犬のスヌーピーと女の子のスージイの寓話をもとに、「人として生きること」の大切さを説かれました。仏教界の重鎮ならではの含蓄に富んだお話に、皆様深く頷いていました。

帯津先生は、昨年の10月鎖骨を折られた時の様子を、ユーモアを交えながらお話しして下さいました。それは、ホリステック医学の大きな大会で末席に座っていた時、睡魔に襲われ、帯津先生は椅子から転げ落ち、鎖骨を骨折してしまったそうです。

そして、「週間帯津」の異名を持つ帯津先生の面目躍如は、この経験を生かして本を3冊書き上げたことです。その題名は「転ばぬ先の杖」「転んで只では起きない」「転んで気づいたこと」。さすが帯津先生です。書名の妙に会場から笑いが起こりました。

ご招待の方々のスピーチが終わり、乾杯の準備が調いました。乾杯の音頭は杉江満寿夫師範がとって下さり、会報33号に掲載された中里千恵子さんの記事の中に、「楊名時太極拳は気持ちが良い」と書いてあったのが、核心を突いていてとても印象に残った、と話されました。乾杯で喉を潤し、精養軒の美味しいフルコースの料理を頂きながら、しばし和やかな歓談に入りました。

サラダとスープを頂いた頃、野田久子師範教室の「ソーラン節」の余興が始まりました。その賑やかさと力強さに、会場が一気に盛り上り元気を頂きました。メンバーの皆さんの年齢を感じさせない足腰の強さに感心。

料理に舌鼓を打ちながら歓談も進み、宴たけなわとなった頃、余興2組目の長谷川房子師範教室による「大口町太極扇」の出番です。中国的な曲に合わせての優雅な舞は、天女のようで皆さん見とれていました。生地色にピンクの蓮を描いた衣装に、真っ赤な扇が映えて、とても素敵でした。この舞をマスターするのに、2年かかったそうです。

太極扇の余韻が残る中、河野太通ご老師様と帯津先生を囲んで、テーブルごとに賑やかに写真を撮り始めると、会場の気は最高潮に高まりました。

宴後半のスピーチは、帯津病院開院当初から帯津先生を支えてこられた山田幸子元総師長と、なにわ友の会の松尾嘉夫準師範がされました。

山田幸子師範は、帯津先生の勧めで1月に本を出版されました。患者の心や人生に寄り添った看護に身を捧げ、凛として生きた後半生を綴った感動のエッセイです。書名は『つなぐ看護 生きる力』です。皆様にも是非、一読をお勧めします。

また、松尾嘉夫準師範は、楊名時先生が亡くなられた後に、太極拳を始められたとのこと。今年で10年になりましたので、4月に師範を受けるそうです。

そして、宴も終りに近づき懇親会余興の名物・服部洋之師範の「太極拳経」暗誦の始まりです。9歳と4歳の男児と共に微笑ましいパフォマンスを披露して下さいました。

閉会の辞は楊砂織師範です。長谷川房子師範より頂いた太極扇を持ち、懇親会が盛大に行われたことへの感謝を述べました。また、河野太通ご老師様を牧野智子師範と東京駅にお迎えに伺った際、ご老師様がタクシーに乗られた時の身のこなしが、88歳とは思われない軽やかさに驚いたこと。これもご老師様

が太極拳を長く稽古されているからだと思います、と結ばれました。

こうして、天の時(天候)・地の利(精養軒)・人の和(養心会)に恵まれた10周年記念懇親会は、出席者それぞれの胸に愉しく豊かな印象を残し終了となりました。

                        養心会事務局記

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春の到来を歓迎する不忍池の鳥達・「東京上野精養軒」の窓から

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