2015年「音楽堂で太極拳 満喫の八ヶ岳」研修会

楊名時太極拳 24式 八段錦 楊家養心太極拳 2015年 養心会「楊麻紗先生と行く太極拳 八ヶ岳バスツアー」レポート 9月3~4日 001 楊名時太極拳24式  八段錦  

楊名時先生一番弟子・楊麻紗先生が行う稽古指導「野馬分鬃」  

楊名時太極拳 24式 八段錦 楊家養心太極拳 2015年 養心会「楊麻紗先生と行く太極拳 八ヶ岳バスツアー」レポート 9月3~4日 002 楊名時太極拳24式  八段錦  

楊名時太極拳・八段錦「両手攀足固腎腰」

*八ヶ岳・音楽堂で太極拳*

秋雨前線が停滞して全国的に雨模様の続いている9月3日~4日、東京・池袋の西武コミュニティ・カレッジ主催の「八ヶ岳バスツアー<音楽堂で太極拳>」が行われました。今年で3回目ですが、東京組み10名、常滑組み10名の参加でした。今回は今までとは違う貴重な体験をして、太極拳を気功に昇華した楊名時先生の深い訓えを体感しました。

*気場がスゴイ*

八ヶ岳は長野県の諏訪地域と佐久地域及び山梨県の境にある山塊で、日本の主要な地溝帯にあり、そこは大火山群でもあります。音楽堂は長野県側の山麓にあり、建物はピラミッド型で天地のエネルギーを集めやすい構造になっています。初日3日の稽古は午後3時からでしたが、堂内に入った途端手がピリピリと気を感じました。参加者全員が一番気の集まっている真ん中で気を浴びたあと、八段錦・太極拳の稽古に入りました。

 私は稽古が進むに従って全身が痺れるほどに気を感じ、特に足裏からが強く感じました。これは初めての体験です。そして、途中から外は激しい雨となり屋根から流れ落ちる雨音を聞きながら、静かに1回目の太極拳を舞い終わりました。次に参加者が例年より少なかったので、自己紹介を行いました。

 気を強く感じました。空気の重さを感じました。周りの景色に癒されました。空気が美味しい、など太極拳の経歴などを踏まえた感想をいただきました。そこで私は、自然の中で稽古を行うとなぜ癒されるのかを、「1/fのゆらぎ」で説明しました。このゆらぎは不規則さと規則さがちょうど良い具合に調和している状態をいい、自然界はこのゆらぎでできており、このゆらぎが生物に心地よさや癒しを与えるということです。

*一期の早朝稽古 自然とのマッチング*

 誰もが無理と思われた2日目の早朝稽古は、夜来の雨が上がり6時30分に集合して行われました。高原ロッジから2分ぐらいのテニスコート近くにある広場は、太極拳の稽古にはうってつけ。きれいに刈られた緑の芝生と落葉松の木々が、雨に洗われてその色を鮮やかにしていました。そして、何よりも朝高原の空気は美味しい。思わず誰もが深呼吸。空の雲は気ぜわしく動く中、時折眩しいほどの太陽が落葉松の間から顔をだし、私たちを暖かく包んでくれます。 全員が東に向って並び、晴れてくれた太陽に感謝の一礼の後、稽古を行いました。空の照る曇りによる木々の陰影は墨絵のようであり、雨上がりの高原の気を存分に浴び、暑からず寒からずの一期の稽古でした。稽古の後の食事の美味しかったこと!はいうまでもありません。

 10時からの稽古は音楽堂。早朝稽古で心身が癒され気感が高められたことから、太極拳の流れがとても良く感じました。実技では7番・8番の「攬雀尾」の足の修正を指導。そして、楊名時先生が特に強調されている<手の平で空気の重さ>を感じることを説明しました。その比喩として、楊先生は目の悪い人が川面を撫でるようにと話されていました。このことが分かると、太極拳に集中力が生まれ稽古の質が深くなり、結果として運動量も増してきます。部分稽古で皆さんは体得されたようです。

 音楽堂を出る時には、高原は見事に晴れ上がり青空が目に沁みます。ロッジまでへの帰りのバスの中から、3頭の子鹿を連れた家族鹿を見ることができました。バスの中は「カワイイ!」の大歓声。2日間の研修の成果を胸に、参加者の皆さんは東京・常滑への帰路に就きました。謝謝!!

養心会師家 楊 麻紗

楊名時太極拳 24式 八段錦 楊家養心太極拳 2015年 養心会「楊麻紗先生と行く太極拳 八ヶ岳バスツアー」レポート 9月3~4日 003 楊名時太極拳24式  八段錦  

朝稽古。楊名時太極拳・八段錦「左右開弓似射雕」

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