好天に恵まれた5月8日(日)、東京綾瀬の東京武道館で「楊名時先生を偲ぶ交流会・総会及び関東地区審査会」がコロナ感染拡大防止に十分な注意を払い、3年ぶりに開催され各地から53名の仲間が集まりした。
服部洋之師範の開会の辞の後、楊名時先生を偲び、優しく微笑む遺影に向かって全員で一分間の黙祷を捧げた後ました。そして、楊麻紗先生が参加者の皆様に今日の会に参加して頂いたことへの感謝を述べられました。
また、常滑の杉江満寿夫副理事長からは、「今日は皆さん太極拳に酔いましょう」との挨拶を頂きました。その後「NPO法人 太極拳養心会」の総会が開催され、令和3年度会計報告・事業報告、令和4年度予算案は承認されました。
続いて、全員での八段錦と太極拳は静寂の中、皆心身一つとなり太極拳に酔いしれました。その後「関東地区審査会」が行われ、師範から初伝までの6名の方が審査を受けられました。
麻紗先生より、大きな拍手の中で師範の方にお免許が授与されました。次に参加者の紹介が麻紗先生から行われ、久しぶりに会う各教室の仲間の元気な姿に互いに大きな拍手で歓迎し合いました。
休憩後、麻紗先生より楊名時先生のエピソードを交えたお話がありました。「太極は宇宙の根源で法則でもありますが、人体の法則でもあります。大宇宙に対して人体は小宇宙であり、大宇宙のエネルギーを取りきれることによって、私達がおおらかになり健康になると楊名時先生は常に話しておられました。では、人体の太極はどこにあるのでしょうか?最近読んだ本の中に道教の教えで、人体の太極はお腹、腰であり、手や足の動きの中で常にお腹、腰を土台にして意識して動くことによって全身が動く。楊名時先生が《どこか一つを動かすと太極拳は全身が動くんだ》とよく言われていたことを思い出しました。太極拳は全身に効く、武術の型を借りた気功法で健康法であると楊名時先生はずっとその考えを貫いてきました」と。
また、麻紗先生は養心会のシンボルのワッペンについてもお話されました。「太極は円で表現、ワッペンの外側の輪は太極を表し、中に陰陽を表し、その上に楊名時先生の大好きな自筆の<夢>の字が刺繍してあります。気功法では調身・調息・調心ですが、楊名時先生は心が大切と心・息・動と先に心が描かれています。このワッペンをデザインされたのは杉江満寿夫先生で、常滑で作られました。ワッペンには楊名時先生の思いが込められています」。
そして、杉江先生より「私がデザインしたのではなく、楊名時先生が考え私に指令されたのだと思っています」と述べられました。麻紗先生のお話の後、全員で舞った太極拳は、大宇宙の静寂の中で穏やかにゆったりと、皆の心が一つとなった素晴らしい舞でした。
最後に楊砂織師範より、参加された皆様に感謝が述べられ、心を一つに養心会を盛り立てて行きましょう、と挨拶されました。3年ぶりの「楊名時先生を偲ぶ太極拳交流大会及び総会・関東地区審査会は」は、養心会らしく穏やかに心が休まる中で終了しました。
記:岩城イク子
※ホームページ改修工事等により投稿が遅くなりましたことお詫び申し上げます。
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