120名の大演舞 東京京橋プラザい於いて
太極拳24式「輪になって」 大阪コミュニティホールしぎのに於いて
6月27日(土)、中央区・京橋プラザ区民館で「楊名時先生を偲ぶ太極拳交流大会」が開かれました。梅雨さなかの曇り空でしたが、遠方と東京近隣の同学の仲間120名近くが集まり、楊名時先生の遺徳を偲び感謝を捧げました。
黙祷を行い総会の後、楊麻紗先生は、「楊先生が亡くなられてから今年の7月で10年になります。全ての出発は心ですと力説された楊先生の教えを再確認しましょう」と、挨拶されました。
八段錦・太極拳は全員で行い、特に太極拳は大河の流れのようであり、静謐な中に穏やかな気が溢れていました。続く参加者の紹介は麻紗先生が行い、拍手で感謝を分かち合いました。
今回お呼びしたゲストは、鵜沼宏樹先生です。鵜沼先生は9年間中国に留学して鍼灸を学ぶ傍ら、各地の有名な先生に師事して太極拳や気功を学びました。帰国後、帯津三敬病院勤務を経て、<統合鍼灸治療院 元気>を開設。楊先生に気功治療をしてくださったのは、帯津病院に勤務していた時でした。
鵜沼先生は「場」をテーマにして、鍼灸や気功、太極拳の特徴を説明されました。その中で、太極拳を行った後は、心と体が整うこと、厳かな気持ちになることを挙げました。そして、1人で太極拳を行うよりも大勢で舞ったほうが、相乗効果が生まれ健康に最も良いと話されました。この後、「呉式太極拳と推手」の披露があり、太極拳の武術的な身のこなしや、相手の力を無力化させる推手の技に、感嘆の声が起こりました。
鵜沼先生のお話から、<一人が万人を癒し、万人が一人を癒す>ことの意味を再確認した後半の太極拳は、前半よりも密度の濃い太極拳が舞えたことを実感しました。楊名時先生を尊敬し、先生の太極拳が大好きな養心会ならではの、有意義で心のこもった「楊名時先生を偲ぶ太極拳交流大会」でした。謝謝。
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翌28日、大阪・城東区の会場<コミュニティホールしのぎ>でも29名の仲間が集まり、「楊名時先生を偲ぶ会」が開かれました。1分間の黙祷の後、茶木康晴師範から箱根の指導者研修会の思い出や能舞台での楊先生の演舞、参加者からも思い出を順次話をしてもらいました。その後、会場前の広場で八段錦と24式「白鶴の舞」を舞い、また、茶木師範の発案で24式太極拳を二重の輪になって演舞しました。2時間ほどの集いでしたが、和やかで楽しい時間を過ごすことができました、との報告が「なにわ友の会」会長松尾嘉夫準師範から寄せられました。
参加者の熱い心が伝わってきます。有難うございました。
養心会 事務局記
鵜沼宏樹先生 「呉式太極拳」
鵜沼宏樹先生 「推手」
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