2024年楊家養心太極拳新春稽古

 夜来の雨が上がり好天に恵まれた1月4日、「2024年楊家養心太極拳新春稽古」が東京・綾瀬の東京武道館に於いて開催されました。新型コロナが落ち着いたこともあり、昨年を超える63名のお仲間が元気に集まりました。

 栗山一雄師範による大太鼓の合図の音に整列を行い、服部洋之師範の開会の辞で新春稽古が始まりました。

 楊麻紗先生の年頭の挨拶では「今年は辰年で、この年のキーワードは隆盛・または激変といわれています。その言葉が示すように元日は能登半島地震・2日には日航機の事故が起こり、大きな被害がでました。被災された方々に思いをよせながら稽古を致しましょう」と述べられました。

 天井が高く明るい会場には楊名時先生の遺影が飾られ、全員で立禅・甩手で心の準備を整え、前半の八段錦・太極拳を行いました。静寂の中、お仲間の清々しい気が通い合う新年ならではの演舞でした。

 次に麻紗先生のご講話は「上善水の如し」という酒のお話でした。楊名時先生と越後湯沢に旅をした時、この名称のお酒に出会い、帰宅して飲むと淡泊な中に味わいのある上品なお酒だったそうです。上善水の如しの言葉の出典は『老子』。最上の善は水のようなもので、万物に利益を与えながらも他と争わず、器に従って形を変える水の性質を、最高の善に譬えた不争の徳の教えです。老子のこの言葉は楊名時太極拳の教えと同じなのです、と語られました。

 高齢者表彰は6名の方が受けられました。男性の最高齢は94歳、女性の最高齢は91歳でお二人ともとてもお元気です。

この後、参加者の紹介が麻紗先生より行われて前半が終了。

 10分間の休憩の後は百華拳です。今年は二重の輪を二組に分かれて行うことができ、7名の初めての方もお仲間の和の気に導かれて楽しく舞いました。 そして、後半の太極拳・八段錦・立禅・甩手を全員で行い、最後に麻紗先生の閉会の辞で「2024年楊家養心太極拳新春稽古」は、滞りなく終了しました。

 参加者の皆様、役員の方々に心から感謝申し上げます。

事務局記

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