爽やかな秋空に恵まれた10月30日、知多市勤労文化会館で<コロナに負けるな!今こそ人の和と輪を太極拳で取り戻そう>のスローガンのもと「第15回楊家養心太極拳とこなめ交流会」が開催されました。昨年に続くコロナ禍でありましたが、幸いにも減少傾向が続き、遠方からは東京、大阪、近隣では大口町、日進市、尾張旭市、篠島、それに地元同士の方々96名に参加いただきました。
午後1時、開会を告げる榊原敬三師範のホラ貝の音が響き渡ったあと、主催者杉江満寿夫先生の挨拶があり、「第1回とこなめ交流会の篠島から数えると今年で15年目となります。年を追うごとに参加者が増え毎年継続開催しおります。今回から交流会の模様が動画配信されることになりました。同志・愛好者に元気な姿を見せて太極拳の和(輪)を広げましょう」と述べられました。
ご来賓の楊麻紗先生からはコロナ禍における開催の労いの言葉のあと、「各地の交流会、偲ぶ会等全ての中止が余儀なくされる中での開催を嬉しく思います。人との交流が断たれる程辛いものはありません。稽古の場があり、仲間と稽古できることに感謝し、人の和、心の和、体の和を輪として一人から万人へ、万人から一人へ循環することこそ太極拳が医療体術たる所以です。共有共感出来る会にしていきましょう。」と感動する挨拶をいただきました。
96名の演舞に続く、麻紗先生の優美かつ穏やかに流れるような中にも気を感じさせる演舞を、参加者全員が食い入るように見ていたのが印象的でした。
続く昇段審査では、師範7名(大口町4名、地元3名)を含む21名が受審。その講評では「1から10まで登り詰めましたが再度1に戻って、心と体の鍛錬に励んでください」等、太極拳の奥の深さを述べられました。
全員での記念写真の後、24式の11から17までの部分稽古・八段錦5と7段の稽古では心・息・動(腰を軸とした)を活かした極意を分かりやすく伝授いただき閉会となりました。
まだまだ大変な状況は続いておりますが、来年も皆元気に参加できるよう、日々の稽古に励んで参りたいと思います。
文:川本 一彌さん/写真:服部 洋之さん
2021.11.28/12.12
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