薩摩二の宮として有名な鹿児島県出水市の加紫久利神社では、毎年、3月4日、5日の2日間春季大祭が執り行われます。境内には、100点ほどの露店が立ち並び賑わいます。江戸時代、参勤交代等に金を使い貧乏国であった薩摩藩は贅沢を敵とし店を開かせず、年に1、2回、神社の境内での露店で、農機具や食物、着物等の購入を許したそうです。私たちの小さい頃は、地元の小学校も半日授業で、学校が終わるのを待ちかねて、友達と連れだって出かけたものでした。多い時には400店ほどの露店が参道を埋めたそうです。
1日目は、牛耕の儀、籾蒔き等の祭典の後、日本舞踊や太鼓、歌謡ショ-がありました。私たち楊家養心太極拳の演舞は、終了後行われる餅投げに参加して欲しいとの神社からの希望で、2日目の最後に組まれていました。
前日まで冷たい雨が降り、寒い日が続いていましたが、当日は、昨日までの天気が嘘のように晴れ、雲ひとつ無い良い天気でした。厳粛な雰囲気の中、少し緊張しての演舞でしたが、山内氏に撮っていただいた写真にみんなの真剣な表情が良く出ています。施設の利用者(車いす)の方々を始め観客の皆様も熱心に見て下さいました。演舞後には、野点のお茶をご馳走になり、又、久しぶりの餅拾いを楽しみ、神社を後にしました。
平成27年3月5日 柊野 妙子
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