※下記のレポートは、2月11日に行われた「新年懇親会」のものです。この時はまだ、新型コロナウイルス感染拡大に伴う公式自粛要請がまだ出ておりませんでした。今回は、ホームページをもって、皆様に養心会の恒例行事としてご報告させていただきます。尚、ウイルス感染が世界的大流行になり混乱している現況の中、健康管理にくれぐれもご留意されますようお願いいたします。
2月11日、「NPO法人太極拳養心会懇親会」が、帯津良一先生をお迎えして上野・精養軒で開かれました。当日は風もなく穏やかな梅日和で、私たちの私達の会を寿ぐように穏やかな好天でした。不忍池が見える会場には春の日差しが溢れ、和やかな雰囲気の中で懇親会が始りました。
楊麻紗先生は、楊名時先生の大好きな梅が満開です。美しい令和と言う年号になって初めての懇親会にお集まり下さいまして、有難うございます。楊名時先生は“心“を最も大切にしました。先日、帯津先生が『週刊朝日』に「ナイスエイジングのすすめ」と題する連載を拝見しました。そこには、正岡子規と朋友との親交の深さが書かれており、ナイスエイジングには如何に友人が大切かを力説していました。私たちの太極拳の同学の関係は、まさに、ナイスエイジングです」と、挨拶されました。
続いて帯津良一先生は、「楊名時先生はナイスエイジングを実践された方です。先生と過ごした年月がとても貴重で、早くあちらに行って楊先生にお会いしてお酒を酌みたいです。また、池田晶子さんの『死とは何か』の著書の中に、死によってこそ生は輝くとあります。認知症も老化の一つで、老化に逆らうアンチエージングではなく、老化を素直に認めて一日一日を精一杯生きる、そこに幸せが生まれる」と、すばらしいメッセージを頂きました。
乾杯の音頭をとられた安田要師範は、ステキに年を重ねて御年91歳に。
“乾杯”のご発声のあと会場の雰囲気はぐっと和み、歓談と会食へと移りました。そして、4人の先生方にお言葉を頂きました。最初の杉江満寿夫先生は、NHKで放映された番組で、欧米で太極拳が大変なブームになっており、ハーバード大学での太極拳の論文は、700本に。その効果の大半は転倒予防とのことでした。続く長谷川房子先生は、初めて教室の指導を任された時の体験を話され、色々と辞書を調べて自分なりの型の解釈をされたとのこと。また、山田幸子先生は、これからも勉強していきますと話され、榊原敬三師範は、天命は変えられないが、運命は運を運ぶことですので努力して変えるここが出来ると、話されました。
宴も酣となり、余興に移りました。吉田泰子師範とお師匠である宮城利恵子先生が、沖縄舞踊を披露。傍らに榊原敬三師範の伴奏と恵美子師範の歌で一曲目は「安里屋ユンタ」です。サーユイユイのお囃子は全員による手拍子で行い、会場が大いに盛り上がりました。そして、宮城先生の独舞は「鳩間節」で、八重山鳩間島の舞踊。スローテンポの女踊りもあるが、今日はリズミカルで勇ましい男踊りを披露してくださいました。なお、男踊りは琉球空手の型も所々に見られました。その迫力に大喝采。しはらくして、恒例の服部洋之師範の『太極拳経の暗誦』です。今年はお子さん抜きでした。
天気良し、友良し、料理良しの楽しい宴は終りに近づきました。閉会の辞の楊砂織師範は「欧米で太極拳が盛んになっている今、この好機を逃さずに太極拳を広めていきましょう」と、力強いメッセージで新年懇親会は散会となりました。
養心会事務局記
2020/3/22
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