10月24日出水市総合武道館に於いて、肥薩友好会第10回研修大会を開催しました。今回、師家の楊麻紗先生は、コロナの影響を心配されてお一人でおいでくださいました。私の挨拶、麻紗先生のご挨拶に続き、24式を63名全員で演舞しました。シーンとした静かな雰囲気の中で、皆さん真剣に、ゆったりと演舞を楽しみました。続いて師範9名、指導員以下10名の審査があり、皆さん少し緊張気味に演舞されていました。そして先生の講評、免状授与、特別表彰状授与がありました。当友好会では、数年前から、80歳、85歳、90十歳に達した会員には、特別表彰制度を設け喜ばれています。91歳の濵之上セツ様は昨年受賞の予定でしたが、コロナで大会が中止になり、今年の受賞となりました。30年という長い間、白潟会の皆様と毎朝、八段錦と24式の稽古をされています。背筋がしゃんと伸び、かくしゃくとしたお姿は、みんなのお手本として尊敬しているところです。
12年前、どうしても麻紗先生について行きたいという仲間が多く、私が「肥薩友好会」と云う名称で立ち上げました.「肥後の国」熊本、「薩摩の国」鹿児島です。成り行き上、私、川俣が会長となり、今日まで続けてきましたが、80歳半ばとなり体力の限界と、頭の中の回線が古くなり、迷惑をかけそうになる事もあることから、現副会長の村﨑義則師範にバドンタッチすることになりました。出水市は万羽鶴で有名ですが、今回は、自然を楽しんでいただこうと、翌日、麻紗先生を「東雲の里」へ案内しました。此処は、約1万坪の山を切り開き、春は桜、梅雨時は紫陽花、秋は紅葉を楽しめます。お昼は、十割蕎麦を、主人の手作りの器で頂きました。
せせらぎの音を聞きながら、麻紗先生が思わず言われた「こんなところにしばらく住んでみたい」の言葉が心に残りました。我々は、この自然の中での暮らしを普通と思っていますが、都会では味わえない幸せだと思い、感謝です。
川俣義人記
2021/11/14
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