私わが家が愛知県大口町に引っ越してきたのは、2018年6月のことでした。桜の並木が延々と続く五条川が流れていて、稲田の香りがそよ風に漂う、静かで穏やかな町です。
地元のお祭りでお世話になった守屋弘美さんから、「一緒に太極拳をやりませんか」と声をかけてくれました。そのきっかけで、わたしは長谷川房子先生をはじめ、大口町太極拳教室の皆様と素敵な出会いに恵まれました。
実は私も幼い頃父親の影響を受けて、中国で太極拳を習った経験があります。まさか大口町にも故郷の太極拳ができる方が、こんなにたくさんいらっしゃるとは思わなかったです。大人になってからは、太極拳がやれるチャンスが少なくなって、だんだん忘れてしまいましたが、教室の体験で皆様と一緒にやっていくうちに、記憶の扉が開いたように、自然に体が動き出しました。長谷川先生より今皆様が習っているのは、楊名時健康太極拳であることが紹介されて、楊名時先生の本より中国の古くから伝わってきた素敵な言葉も、一緒に勉強しました。また、皆様が発音の難しい中国語を一生懸命勉強している姿に心が打たれて、感動しました。
そして、まだ練習不足でしたが11月3日、「大口町ふれあいまつり」の舞台にも参加させてもらい、初めて<太極扇の舞>を観客の前で披露しました。これはきっと私の一生の思い出になることでしょう。
大口町の皆様との出会いは、太極拳によって結ばれた不思議なご縁とも言えます。これからも、皆様と元気に楊名時太極拳を末永く続けていきたい、と決心しました。
愛知・大口町 譚董記
コメント