建国記念の2月11日、上野精養軒で「2019年養心会新年懇親会」が催されました。開会の辞の後、楊麻紗先生より
お寒い中、90歳から5歳までの70名の皆様が集まって下さり、有難うございます。ここは皆様の和やかな気でとても暖かく、華やぎも感じます。また、お忙しい中ご出席頂いた帯津良一先生、山田幸子元婦長との深いご縁に感謝致します。
そして、杉江満寿夫師範が1度だけと参加された楊名時先生の太極拳が、現在までの20年の稽古に繋がったと伺い、改めて楊名時先生の人柄を思い出しました。楊名時先生は型の細かい手ほどきはされませんでしたが、太極拳の存在そのものであり、気功的な人物であったと思います。楊名時先生を偲びながら、今日の一時をゆっくりと楽しみ、仲間との絆を深めて下さい、とご挨拶されました。
続いて、来賓の帯津良一先生は、一昨日TBSの生島ひろしさんと一杯やり、楊名時先生を思い出していました。私には同じ時代に生きた幸せを感じる人が三人います。一人は楊名時先生です。これは私の宝です。二人目は亡くなっていますが40年通ったバーのママさんです。三人目が生島ひろしさんです。私はあと1週間で83歳になり、白隠禅師と同じです。来年84歳は貝原益軒の亡くなった年に並びます。その後は早く楊名時先生とお会いして一杯やりたいと思います、と楊名時先生へ繋がるお心をお話し下さいました。
乾杯は今年90歳になられる安田要師範です。人手をかけない自然の森作りと楊名時先生の太極拳を重ね話され、乾杯の音頭をとられました。
美味しいお食事と歓談をしばらく楽しみ、次は下地直子師範の琉球空手の型を取り入れた沖縄舞踊の披露です。低く重心の安定した足腰、しなやかな上半身の舞は太極拳の陰陽を彷彿とさせるものでした。次いて、杉江満寿夫師範は、昨年8月に喉が化膿し膿が体内に入るという病で入院・手術をしました。生命が助かる確率は50%で、3日間昏睡状態でした。1ヶ月後の退院の時、主治医に「太極拳で助かった」と言って良いと言われました、と述べられました。
宴も酣、各テーブルでは談笑に花が咲く中、大阪の松尾嘉夫師範は、町会で教室を開き仲間を増やしたいと話され、名古屋の榊原敬三師範は、今年の常滑交流会では修行した法螺貝をお約束します、と話されました。また、横浜の服部洋之師範の太極拳経は、手振りを交え熱の入った朗唱でした。
最後に、楊砂織師範は遺影のネクタイはお誕生日にプレゼントした5本目で、赤色が良かったのか初めて使ってくれました、と思い出を話されました。また、会報の新しい試みとして各教室紹介をします。新宿の朝日カルチャー教室より始め、皆様の所に伺い教室風景など紹介して行きます。今年も、養心会を益々飛躍させて行きたいと思います。どうぞ、お力をお貸し下さい。有難うございました、と結ばれました。2時間渡る懇親会は和気藹々の中にお開きとなりました。
手塚文子記
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