写真:養心会事務局
3月31日、恒例の奈良・唐招提寺奉納演舞が行われました。東京を発つときは寒かったのですが、奈良はそれほど寒くはなく、桜が満開でした。私たち東京組は西ノ京駅から歩いて唐招提寺に向かいました。昨夜、雷を伴った雨が降ったとのことで、あたり一面清浄な気が溢れておりました。
世界遺産・唐招提寺の満開の桜のなかで、東京、常滑、大阪、京都、和歌山、そして奈良の仲間90人が集い、太極拳を舞いました。花曇りから時折日が差す絶好の天気で、国宝の仏さまに見守られながら、心身ともに放下して舞うことができ、日常の稽古では味わえない気持ちの良い舞ができました。
演舞のあと、境内の桜を愛でながら、ゆっくりと鑑真和上廟へ向かい、参加者一人ひとりがお線香を立て、和上様の偉業と楊名時先生を偲びました。
奉納演舞と桜を満喫したあと、5時30分より始まった懇親会は、ホテルフジタ奈良のフランス料理をいただきながら、和気あいあいと進みました。そして、料理のあとの自己紹介では、一人ひとりの体験から得られた有意義なお話や、近況を聞くことができました。このようにして、楽しい奈良の春宵が過ぎました。一期一会の満開の桜と、仲間との誼(よしみ)の深さを感じた唐招提寺奉納演舞でした。感謝!感謝!です。
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鑑真に奉ずる舞や花曇
集い来て太極拳や花の寺
楊 麻紗記
写真:榊原敬三さん
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