吉野一泊研修会に参加して


2012吉野一泊研修会 2012年3月24日 01 楊名時太極拳24式  八段錦  
    写真提供:榊原敬三さん

3月24,25日と大阪・なにわ友の会主催の「吉野一泊研修会」に参加させていただきました。東京を出発して4時間、初めての吉野の地に到着。宿坊に続く道は蕾もまだ堅い桜に代わり、梅が赤い花を咲かせて私達を出迎えてくれました。銅製の日本最古の鳥居をくぐり宿坊(東南院)に到着、早速、玄関前で舞った太極拳は旅の疲れを和らげてくれました。夕食まではちょっと時間があったので近くを散策、立ち寄ったお店で葛きりを作る実演を見つつ味わった、作りたての葛きりと葛餅は美味でした。もちろん吉野葛はお土産の一つに入っています。

夕食も美味しく、その後の懇親会は手品ありクイズあり、じゃんけん大会と楽しい余興がつづき、皆の笑い声が部屋中を満たしました。なんと一人の男性が撮った写真を見てビックリ、その映像には楊麻紗先生の頭上に満月ほどの美しい精霊がくっきりと現れていました。参加者全員の気が一つとなり、麻紗先生がしっかりと受け止めてくれたのだと思いました。吉野の桜を見ることはできませんでしたが、私の心の中は満開でした。

翌日はいよいよ国宝金峯山寺本堂蔵王堂においての勤行、奉納演舞、早朝6時に万谷信裕大阿闍梨様の先導で本堂まで、ここから修行が始まるので本堂につくまでは一切言葉を発しては行けないとの教えをいただき、夜中に降った雪が残る冷気の中を歩んでいきました。山岳宗教の荒々しい雰囲気を漂わせた蔵王堂の佇まいには畏怖をも感じ、本尊蔵王権現様の前での、太鼓、ホラ貝、木魚が奏でる中で始まった勤行は身も心も引き締まり清められる思いでした。

その後、本堂前で早朝の冷気と時折射す春の柔らかい日を受けて、山気に包まれて舞った太極拳は玉砂利の音も心地よく響き、その清々しさと気持ち良さを忘れることはできません。機会が有れば再び訪れたいと思います。その後、世界遺産吉水神社を参拝し、一路奈良の唐招提寺へと向かいました。大阪・なにわの会の皆さん、貴重な経験をさせていただき有難うございました。感謝、感謝です。

八千代アリーナ教室・岩城イク子

2012吉野一泊研修会 2012年3月24日 02 楊名時太極拳24式  八段錦  

    写真提供:榊原敬三さん

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