教える事が学びになる

 私事ではありますが、お陰様で令和5年12月に市民講座開講1周年を無事に迎える事が出来ました。毎週木曜日の19時から20時30分に、初心者の方が仕事帰りにいらっしゃいます。
 自分の目標として、最高に気持ちの良い楊名時太極拳を1人でも多くの人に知ってもらいたい、リタイア後ではなく、できれば現役の内に夜間に自分の教室を持ちたいとの思いがあり、有難い事に偶然と幸運が重なり師範審査合格から2年で自分の教室を持つ事が出来ました。
 何故現役の内にという事にこだわったのか、私自身が働きながら太極拳を習うのに夜間の教室を探していましたが中々なかった事、リタイアしてからの出発では気力と体力が途切れてしまうのではという不安があったからです。

 開講には3名以上の応募が条件で、冗談本気五分五分で家族や親しい友人に「もし集まらなければ幽霊会員で構わないから申し込んで!」等と言った事を懐かしく思い出します。
 いざ開講となりしばらくは毎回精気を吸いとられたかのようにヘトヘトでしたが、回を重ねる毎にそれもなくなり、近頃は気場も高まり教室の皆さんから元気をもらえるようになりました。
 そして1年の節目で感じるのは、私が生徒さんに教えているはずなのに、逆に皆さんから沢山の気づきと学びを頂き育てられているという思いです。
 師範審査に合格した際、楊砂織先生が大先輩から贈られた「師範合格がゴールではない、ここからが始まりです」という言葉を私も受け継ぎ、今まさにそれを実感する日々です。学ぶのに年齢は関係ない、何歳になっても伸び代はある、そんな風に思える事に心から幸せを感じます。
 これからも春の蚕の吐く糸のように、細く長〜く教室を続けていけたらと願います。
 最後にいつも頼りない私を支えてくださる師匠の楊砂織先生と、万全の体制で教室のサポートをしてくださる兄弟弟子の鈴木さんに、この場をお借りして御礼を申し上げます。そして、養心会でお稽古終わりに必ず言う言葉を生徒の皆さんに贈ります。
「今日も皆さんとお稽古出来た事に感謝して、謝々!」

埼玉県ふじみ野市 木曜太極拳「白兎」 中里千恵子

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