漓江下り 写真提供:柊野 妙子師範
平成27年4月18日から4泊5日の日程で中国語講座の仲間10名で桂林と上海の旅に出かけた。鹿児島空港から上海を経てまず桂林へ。上海から桂林の空港までは、約2時間。空港からホテルまで約1時間。ガイドの劉さんは、大連の生まれで、おばあちゃんから日本語を習った事、三人兄弟の末っ子で、一人っ子政策の中、両親が親戚から借金をして罰金を払って生まれた子である事。日本への観光客は、最初は、日本人に対して良い印象を持っていないが、帰国後、10人中、9人までが「親切で好感が持てる日本人」へと印象が変わっていく事等、話をして下さり、あっという間にホテルに着いた。到着後も、各部屋を回り、不便なところが無いかチェックされる等、心配りが行き届いていた。
翌日、念願の漓江下り。約4時間かけて両岸に林立する奇峰を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごした。山の傾斜では、ヤギが草を食み、川岸には水牛が、下流では、小学校低学年くらいの男の子が2人、裸でアヒルを追っかけながら泳いでいた。
夜には、桂林四湖の幻想的な世界をクルーズで遊覧。途中鵜飼や、少数民族の舞踊等を観覧。胡弓の演奏のサービスもあり満足のいくクルーズだった。
2日目は壮大なスケールの鍾乳洞「芦笛岩」の観光。とにかく、広く、高く、大きい。
それぞれの形を動物に例えたり、人に例えたりしてあったが、一番印象に残ったのは、老夫婦が向かい合い、話をしているように見える物で、ほのぼのとした気持ちになった。
3日目は桂林から上海へ。ガイドの周さんがお出迎え。この方も日本大好きの方で、添乗員のIさんとのコンビは、上海観光の一押しだと上海観光の方の話。それに一昨年から中国語講座に参加されたNさん。上海は、「第二の故郷」と言われるだけあって、中国語も堪能でいらっしゃる。このお三方の御蔭で、私たちの旅は、名所旧跡を回るだけで無く、個人の希望が叶う旅になった。ちなみに、昨年は、「公園で太極拳をしたい」という希望を叶えてもらい、地元の大勢の方々に混じって、太極拳をさせていただいた。今年は、「太極拳の演舞服を買いたい」という願いも叶った。
旅は、人と人との心の交流だという。昨年、上海の宿の近くのマッサージ店で二晩マッサージをしてもらったが、今回、又、尋ねると、彼女たちが私を覚えていて、喜んで迎えてくれた事に感激した。
旅の最後の晩餐会では、ガイドの周さんが、紹興酒をごちそうして下さった。不味いと思っていた紹興酒が、美味しくていくらでも飲めたから不思議だ。
最後に、上海観光の途中、1人で太極拳をされている老師を見かけた。雲手から単鞭までしか見られなかったが、滑らかな動きが、自然と融合していて目に焼きついている。
今回もまた、心に残る良い旅であった。出会いを作ってくださった方々と、気持ち良く送り出してくれた家族に感謝。
柊野 妙子記
鍾乳洞「芦笛岩」 写真提供:柊野 妙子師範
上海東方テレビタワー周辺の夜景 写真提供:柊野 妙子師範
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