7月6日、岡山や広島を中心に未曽有の豪雨が、西日本を襲った翌週、帯津良一先生のモンゴル旅行に参加させていただきました。羽田発、北京経由でハイラルに行き、バスでホロンバイル草原の各所を巡って、虚空を感じて来ようという旅です。
沢山の方々が大雨で苦しんでいるこの時期に、物見遊山に出掛けて良いのだろうか、と自問しながらの出発でしたが、果せるかな、出発当日の北京も大雨とのことで、飛行機が遅れに遅れ、その日のうちに目的地ハイラルに行くことは、適いませんでした。
致し方なく、当日は北京で投宿、翌日、遥か南に1500㎞も下った杭州まで飛び、そこからハイラル行きに乗り換えるというハメに、陥ってしまいました。
そのような訳で出鼻を挫かれた旅でしたが、到着したホロンバイルの草原は、以前と変わらず果てしなく緑に広がり、青い空の下、羊や牛、馬の群れがのんびりと過ごしており、虚空を求める我々一行を迎えてくれました。
とは言っても、大草原に暮らす人々の生活にも、それなりの変化が押し寄せてきておるようで、政府の定住化政策の下、パオに暮らし遊牧生活をする人々はだんだんと少なくなり、20~30㎞位の間隔で、ポツンポツンと新しく造られた小さな集落が、目につくようになっておりました。
もう一つの大きな変化は、トイレです。観光スポットのトイレは、草原の中にも関わらず、ホースを引っ張って来て、曲り形にも水洗になっており、ビックリしました。(但し、下水道の設備はないようですが・・・)
これからもモンゴルの人々の生活は、変化を続けていくことでしょうが、この大地の果てしない緑と澄み切った空、美味しい空気は何としても残していっていただきたい、と切に願いつつ帰途につきました。
木村鎮夫記
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