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第15回楊家養心太極拳とこなめ合宿交流会

爽やかな秋空に恵まれた10月30日、知多市勤労文化会館で<コロナに負けるな!今こそ人の和と輪を太極拳で取り戻そう>のスローガンのもと「第15回楊家養心太極拳とこなめ交流会」が開催されました。昨年に続くコロナ禍でありましたが、幸いにも減少傾向が続き、遠方からは東京、大阪、近隣では大口町、日進市、尾張旭市、篠島、それに地元同士の方々96名に参加いただきました。
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第10回肥薩研修大会

10月24日出水市総合武道館に於いて、肥薩友好会第10回研修大会を開催しました。今回、師家の楊麻紗先生は、コロナの影響を心配されてお一人でおいでくださいました。私の挨拶、麻紗先生のご挨拶に続き、24式を63名全員で演舞しました。シーンとした静かな雰囲気の中で、皆さん真剣に、ゆったりと演舞を楽しみました。
コラム&レッスン

楊名時太極拳:手の形

体全体を運ぶのは、手のひらにある、ということですね。「運」は運行すること、運ぶこと、運用すること。手のひらを「手心」、手の甲を「手背」と言いますが、手のひらには労宮をはじめとして大事なツボがたくさんあります。この手のひらに気をこめて、体を運ぶのです。  人間の手は、ちょうど、あひるが水中を泳ぐときの足かきのように、体を動かすときに体全体のバランスをとり、船のかじのような役目をするのです。太極拳では、この自然の理に従って体を動かし、バランスをとる上で、手のひらを大事にしているのです。
コラム&レッスン

同学(トンシュエ)の意味

中国語の「同学(」は、同じ学校で学ぶ、学友などの意味があり、また教師が学生に呼びかける言葉や学生相互にも使います。楊名時先生は大学で中国語の先生をされておりましたので、太極拳を稽古する方々を「共に学ぶ仲間」の意味で、名前の後に「同学」をつけて呼ぶことが多かったのです。私たちも楊名時先生に倣って、この言葉を使うようになりました。例えば、楊麻紗同学というふうにです。
コラム&レッスン

心身の声を聞く

楊名時太極拳で行う「八段錦」は、中国の古くから伝わる気功の一種ですが、楊名時先生が太極拳の大切な準備運動として取り入れたことには、大きな意味があります。しかも、八段錦は力強く行う「武式」と柔らかく行う「文式」がありますが、楊名時先生は「文式」を選んでおります。その理由は、八段錦・太極拳は技の競い合いではなく、その日の自分の心と体の対話、つまり「心身の声を聞きことが一番大切」という持論をお持ちだからです。
コラム&レッスン

動きが少なくて良いものを続ける

楊名時太極拳には、八段錦と太極拳24式の二つしかありません。これは楊名時先生が1967年に日本武道館で初めて太極拳を指導されたときから、一貫して変わりませんでした。太極拳を長年稽古された師範の方から、「他の太極拳や気功を指導されたらいかがですか」との声があがりましたが、いつも次のように答えていました。「色々なことを知っていることが良いのではありません。大切な基本の動作や技を毎日繰り返して稽古を重ね、極めて行くことによってこそ技は深まり、心身の健康につながるのです」と。
寄稿

太極拳と私

私は、今年で80歳になりますが、埼玉県ふじみ野市・楊砂織土曜教室で、養心会太極拳をはじめてからすでに10年になります。私は、昭和39年(1964年・東京初五輪の年)大学卒業後、室蘭市の製鋼所に就職して、石油精製装置の高圧容器の設計・製作を担当するようになりました。世界中の石油会社、エンジニアリング会社を訪問して技術打合せをしたり、関連学協会での技術規格委員会や技術コンフェレンスに出席する機会が多くあり、海外出張も毎月のようにありました。顧客からは、田原は飛行機に住んでいるのかとジョークを云われたり、家族からは、うちは母子家庭のようだと愚痴をこぼされたりしていました。海外出張では、週末など時間があればホテル周辺でジョギングをして時差の解消や健康維持に努めましたので、世界中の大都市の市内や公園はよく走り回りました。
コラム&レッスン

手形の一つ:拳(Quán)について 拳<コブシ>の目、開いています 

「コブシの目」とは、拳を握った時に、丸めた人差指と親指の間に出来上がるわずかの空間です。気功法・東洋健康法では、「コブシの目を閉じて(つぶして)はならない」と言うことは、基本の基本です(武術実際試合とか、空手の組手について、相手に対応しなければならないので、シナリオは別になるでしょう)。「コブシの目」は、常に「開いています」。教室では、<鉛筆3本が入っている>とか、<鶉の卵を握りつぶさない>とか、イメージを持たせるとわかりやすいでしょう。
コラム&レッスン

心・息・動について

気功の三要素に「調身・調息・調心」があります。この三要素は、中国天台宗の智顗(ちぎ)が、座禅による瞑想法を解説した「止観法」の調身・調息・調心の言葉を、そのまま気功の三要素として転用したものです。さて、気功は中国の伝統理論に基づき、体と呼吸と心の三つを関連させて行う健康運動のことですが、まず、体を調えるとは、姿勢を正しくして、体の無駄な力を抜くことです。次に、呼吸を調えること。深くゆっくりとした呼吸によって、体の邪気を吐き、自然のエネルギーを体内に入れること。そして、心を調える。これが最後に来ていることは、心を調えることが一番難しいからです。体を動かすことによって、あるいは深い呼吸によって心が調うのです。
コラム&レッスン

稽古の進め方(稽古順)

楊名時先生は太極拳を「動く禅」と名づけ、そのための稽古の進め方(稽古順)を考案しました。楊名時太極拳の稽古順は、気功の原則を踏まえて心の安静を計る「立禅」から始っています。また、中国古来の気功の八段錦で心・呼吸・動きを結びつけることにより、太極拳にスムース入ることができます。従って、部分稽古を先にやったり、立禅を抜かして通し稽古、または八段錦を省略したりすると、心と体がアンバランスになり、型が崩れたりして効果が半減しますので、稽古順を守りましょう。楊名時太極拳の稽古順(流れ)にはストーリー性があり、健康法の稽古として最適だと思います。
寄稿

師範審査レポートより(36)

定例となった師範審査レポートをご紹介いたします。今回は、東京都在住の方の体験談をご参考していただければと思います。テーマは「人として大事な事を学ぶ」です。60歳になり、何か健康のためにスポーツをやりたいと思っていた時に、たまたま友人よりお誘いがあり、楊名時太極拳を始めました。今思えば本当に幸運だったと思います。
コラム&レッスン

三 穏(さんおん・三つの穏やか)

太極拳の稽古において大切な言葉です。楊名時先生も、ことあるごとにこの言葉を強調しておりました。三穏は、最初が安定して、中頃も、終りも安定していると言う意味です。太極拳は心が静かであることがとても大切で、途中で乱れてはいけないのです。乱れると速度も速くなります。最初から最後まで乱れることなく、速度も一定であることの教えです。確かにひとりで行う太極拳は、雑念が起こったり、集中力に欠けたりしますが、それを防ぐためには、いつもより呼吸を意識してゆっくり行うようにします。そして、呼吸を通して自分の心の声を聞くようにするのです。
寄稿

今 やっていること

コロナウイルの影響で、全国的に緊急事態宣言が出され、鹿児島県出水市でも、太極拳の稽古を続行して事が難しくなり、一か月ほど前から稽古を休んでいます。最近、新しい会員さんも増え、熱心に学んでいらしただけに、稽古を中断する事が残念でしたが、このような状況ですので仕方ありません。そこで、この機会に、楊家養心太極拳の基本を学んで頂こうと、楊麻紗の「DVDでお稽古おきる八段錦.太極拳」のDVDを皆さんに見ていただくことにしました。LINEの太極拳グループに、太極拳24式の動画を毎日2式ずつ送信します。
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