去る5月12日、毎年恒例となりました草加八段錦・太極拳研修会が開催されました。晴天のなかの晴天といった天気に恵まれました。埼玉の草加、八潮の地に、楊名時太極拳を根付かせ花開かせた小川睦子先生の一門、総勢100名の同学が集いました。
大会を運営されています草加師範会から、今大会代表役の株竹孝子師範より開会の辞がなされました。司会の真壁美沙子師範のご挨拶のあと、来賓の楊家養心太極拳の師家・楊麻紗先生の紹介からご挨拶をいただきました。
楊麻紗先生の指導のもと、前半の八段錦の三段錦へ入ったあたりから、参加者の皆様の気が合ってきて、四段錦を行うころには、ふんわりと温かな気が会場を包んでいました。その後の太極拳24式の演舞はやわらかな中に緊張感つたわる全体稽古。家族の演舞披露は3人の動きがぴたりと合っていたと大評判。
つづく麻紗先生のお話は、いつも興味深く聞き入ってしまいます。楊名時先生の稽古の中で話される内容は「玉石混淆」。太極拳の理論はあまり語られず、たわいもない様な話でみなさんを和ませながら、そのなかにダイヤモンドに値するような太極拳のヒントや人生哲学に通じる話が必ずあったそうです。
さらに実技指導は左右の「攬雀尾」。この部分は、目をつぶって川の水面に両手がそっと触れている気持ちになって円を描いて動かすと、練習を重ねていくうちに自然と気の重い部分と軽い部分が感じられるようになると、貴重なポイントを教えていただきました。
草加の皆様によるグループ別演舞は動きに見応えがありました。後半の八段錦を行ったあとの、佐久間登会長による閉会の辞は、「楊名時先生の太極拳の心と型を正統に継承されている楊麻紗先生から、直接ご指導いただき大変有意義な会となりました」と述べられて、三本締めで閉会となりました。
養心会事務局
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