最初、全員による太極拳24式先導:楊 麻紗先
この上もない日和に恵まれた1月4日、「楊家養心太極拳 新春稽古」が東京武道館で開かれ、岩手・久慈の遠方を初め東京近隣のお仲間80名近くが集まり、あらたまの年の清々しくも寿ぎに満ちた初稽古を行いました。
開会の大太鼓の音に列を正し、開会の辞に続き、84歳の田村久夫師範の音頭による一本締めの音声が会場一杯に響き、<いよいよ太極拳のスタート>と身の引き締まる瞬間でした。
全員による八段錦・太極拳の演舞の後の楊麻紗先生のご講話は、昨年12月23日、天皇誕生日のNHKの特番の中から、陛下の皇太子時代のご教育係りであった小泉信三氏は、皇太子に象徴天皇の大切な心構えとして「忠恕」を説かれたそうです。この教えが楊名時先生の目指す心の太極拳と同じであった、と話されました。「忠」は真心「恕」は思いやりの意味で、『論語』のなかの言葉です。
ご講話の後は参加者全員の紹介が麻紗先生より行われ、高齢者表彰は90歳と86歳のとても元気なお二人が受けられ、その若さに感心ました。
百華拳は二組に分かれて、2度楽しく舞いました。師範クラスの演舞は、稽古の年輪を感じさせる重厚さがあり、師範以外の方々の演舞は、まだ熟し切れない純真さがあり、両者とも素晴らしいとの講評を麻紗先生から頂きました。
後半の八段錦を全員で行い、満ち足りた笑顔のなか新春稽古は終了しました。
文:事務局
写真提供:長野卓雄さん、山下克美さん、有村祐香さん、 事務局
楊麻紗師家が話す「楊名時先生の思い出・「忠」と「恕」」
全員で百華拳
楊名時太極拳演舞・師範・先導:楊 砂織師範
楊名時太極拳演舞・師範を目指している皆さん・先導:河原 達師範
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