3月25日、唐招提寺参拝と奉納演舞が行われました。東京は朝から上天気で、奉納演舞の奈良も好天が予感されました。気持ち良く東京駅に向かったのですが、電車にアクシデントが起こり、予定の新幹線に乗れませんでした。しかし、奈良・西の京の待合場所である食事処・大納言に、40分遅れで無事着くことができました。
途中新幹線が富士川に差し掛かった時、「皆様、右をご覧下さい、富士山がとてもきれいに見えます」と、車内アナウンスがありましので、私と竹田朝子師範は身を乗り出して富士山を見ました。雲ひとつない青空に雪を被った富士山は神々しく、今まで見た中で一番美しい富士山でした。楊名時先生がご一緒でしたら、さぞかし感激されたことでしょう。
奈良も雲ひとつない上天気でした。各地から善男善女のお仲間が唐招提寺本堂裏の中庭に集まり、定刻通り13時30分に開始。私・平山裕子師範・杉江潤子師範を先導に立禅、ソワイショウ、八段錦を行い、太極拳24式を鑑真和上様と楊名時先生を想いながら舞いました。今年はカラリと晴れた奉納演舞で、春とは思えない日差しの中私達の舞う影が地面に長く伸びていました。
余りにも気持ちが良かったので、続けて太極拳を楊砂織・ディミトリー両師範を先導に舞いました。2回太極拳を舞ったのは初めてのことで、好評でした。
私の話は「この世 このまま 大調和」という陶芸家・河井寛次郎の言葉を引用して、この気場の高い名刹・唐招提寺で奉納演舞ができることへの感謝、千年の御仏の祈りを感じることの大切さを述べました。
集合写真は、満開の桜をバックに撮りました。皆様とても良い表情です。
この後、椿の道を通り鑑真和上様のご廟へ向かい、一人ひとり線香をたて和上様をお偲びしました。
今年の奉納演舞は珍しく好天に恵まれ、奈良の桜にも遇うことができました。
天・地・人に感謝です。
楊 麻紗記
写真提供:小川 耕二さん
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