5月15日、肥薩友好会第6回研修大会が、有明海に臨む出水市の農村環境改善センターで開かれました。東京、大阪、愛知の遠方と地元の肥薩から120余名の同学の仲間が集まり、会場は熱気で溢れていました。当日の気温は29度の夏日となり南国を感じさせる天気でしたが、窓から吹きぬける海風がとても心地良い。
初めに、熊本地震で亡くなられた方に黙祷を全員で捧げ、大会会長の川俣義人師範の開会の挨拶の中で、今大会の参加費を義捐金に当てることを話されました。楊麻紗先生の挨拶の後行われた全員による八段錦・太極拳24式は、大河のようにゆったりとした流れで、体が汗ばみ心も解れました。
続く模範演舞は県外からで、県内の皆さんは食い入るように見ていました。また、県内の師範の演舞は腰に安定感があり、流れによどみがなく動きが揃っていて、精進の跡が感じられる素晴らしい演舞でした。
そして、師範1人を含む昇段審査及び免状授与と、80歳以上の方に特別表彰状授与は麻紗先生よりが行われ、拍手で皆さんを祝いました。
さて、研修大会のメーンである麻紗先生の講話と実技指導。講話は楊名時先生の特徴である見取り稽古について。麻紗先生は「楊名時先生はあまり細かい指導はされず、健康法の基本は心と体の開放につきるとして、上手よりも年齢に合わせて気持ちよく稽古を行うことを強調された」と、話されました。
実技は11番の「単鞭」~15番の「転身左蹬脚」。単鞭では腰を少し回すこと。転身左蹬脚では転身するときに右足つま先をしっかりと内側に入れるることによって、左足が進む方向に真っ直ぐ蹴り出せると指導され、東京組み8人を模範にして練習を行いました。
村崎義則師範による八段錦・立禅・用手を全員で行い、有意義な研修会は皆さんのご協力により終了しました。
第2部の懇親会は場所が変わり鶴丸会館。肥薩の皆さんは芸達者で詩舞あり、太鼓あり、踊りあり、独楽回しと歌ありで会場を大いに盛り上げ、笑いの中で時間があっという間に過ぎました。最後に全員で「ハイヤ節」を踊り、楽しい懇親会は御開きとなりました。
養心会 事務局記
コメント