師範審査レポートより(33)

定例となった師範審査レポートをご紹介いたします。今回は、大阪府在住の方の体験談をご参考していただければと思います。テーマは「正しい呼吸の仕方を学べた」です。

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正しい呼吸の仕方を学べた。

生まれてこのかた、「空気を吸う」ことを意識的にしたことはなく、学生の頃は水泳部で泳ぐ時も口を開けたら、空気が入ってきた、と言う感覚でした。ところが、今から10何年前に健康診断を受けた時、腹部再検査を行うことになり初めてMRIの体験をしました。MRI室の中は真っ暗。不安でいっぱいになり「息ができない!息の仕方が分からない!!..」 、と私はパニック状態となったが、包み込まれるような優しい声で導いて下さった医師に、救われました。

それから1年後、友人に誘われて太極拳教室に通い始めました。教室で「動き」を教わり、徐々に呼吸がその動きに伴い始めた時、指導を頂いている万谷頼子先生の声が、心地よく感じました。そして、あのMRI室に入った時の「あの医師の声と同じ」であることに気づきました。

習い始めて3年くらい経った頃から、ようやく「動きと呼吸」が合うようになり、第四段錦を会得できたと感じました。

そして、将来もし地震などで被災して避難所生活を余儀なくされることが起こった場合には、ボランテイアとして参加して、被災者の皆さんの健康管理のお役に立ちたい、と思っています。

大阪府 T.M.さん(64歳)

2020/1/16

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