南面の意味するもの

 一陽来復、暦の上では春が訪れるという今年の立春は、2月4日。東京は雪が降りました。また、昨日(8日)の記録的な大雪により、各地に大きな影響と被害が出ました。東京都心の積雪は27センチで、45年ぶりのことだそうです。今日は雪が止み青空が見えていますが、交通機関などの乱れはまだ続くとのことです。私の教室は休講になりました。皆様は如何でしたでしょうか?

雪の当日よりも晴れた翌日、翌々日にケガ人が多く出ております。皆様、転んでケガをしないようにお気を付けください。

 さて、今年も大勢の方々から年賀状を頂き、有難うございました。そのなかの竹内彰一師範の年賀状は、南に向かって太極拳を稽古することの大切さを、思い起こしてくれるものした。

 太極拳や気功を稽古する時は、昔から南面に向かって行うことが理想とされています。何故でしょうか?それは光、明るい、暖かいといった陽の気を誰もが感じ、元気になるイメージがあるからです。どの方位で稽古しても大差ないと思うかもしれませんが、気功ではイメージを膨らませて稽古すると、効果がより大きくなるといわれております。

 因みに、天の四方の方角を司る南の神は朱雀で、火の鳥を意味します。奈良・平城京跡の朱雀門は、宮城南面中央にある正門です。手塚治のマンガ「火の鳥」は永遠の命を表現していました。また、昔中国で南に向くことは、君主の座に就くことでもありました。

 そして、今年の干支は午で真昼の12時を指し、方位は南です。さらに、7日(現地時間)のソチオリンピック開会式では、火の鳥をかたどった聖火台に点火されると、炎はいっきに聖火台の頂へ。それは、まさに大空へ翔ける火の鳥の力強い生命の躍動であったと、思いました。

 今年の太極拳の稽古は、南に向かって行ってみては如何でしょうか。

楊 麻紗

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