新コロナウイルスの影響により教室での稽古ができない現況下で、私の行っている楊名時太極拳の呼吸法のポイントを紹介します。
立禅
1.息を吸う時は、足裏の湧泉から丹田へエネルギーを吸い上げ、息を吐く時は、丹田から湧泉へエネルギーを戻す。この動作を20回くらい行う。(順・逆複式呼吸どちらでも可)2.雑念を払うために意識を対象物に集中させる。私は季節の花と息法で集中をはかっています。
八段錦
1.呼吸の仕方は、ほぼ立禅と同じです。 2.意識の集中は8種類の動きに従っています。
これらの呼吸の基本は、深く、長く、ゆっくり、細く、一定に行うことが大切です。しかも自然に、無理なく。
太極拳の場合は、呼吸に拘りすぎると動き(型)が乱れ、流れが止まりますので、自然呼吸です。立禅・八段錦で腹式呼吸を練習していますので、稽古を積み重ねることにより深く長くゆっくりとした呼吸になります。
私たちが日常無意識に行っている呼吸は、1分間に18回前後だそうですが、太極拳を長く稽古すると、1分間の8回前後になり、5回ぐらいが理想であると楊名時先生から伺いました。そこで、私は10回位かな?と思い計ってみましたら、5回でした。普段、自分の呼吸の長さなど気にしてなかったのですが、長く稽古を続ければ自然に呼吸が深くなることを実感しました。<継続は力>です。
楊 麻紗
2020/5/1
※ 写真は本、『DVDでお稽古できる八段錦・健康太極拳』の動画を使用