教室で楊名時太極拳を教えているように、基本的な手形は三種類で、掌(Zhǎng)、拳(Quán)、鉤手(Gōushǒu)となっております。今回は、その「拳」について、一つだけポイントをお話ししたいと思います。
いわゆる、「コブシの目」のことです。
「コブシの目」とは、拳を握った時に、丸めた人差指と親指の間に出来上がるわずかの空間です。気功法・東洋健康法では、「コブシの目を閉じて(つぶして)はならない」と言うことは、基本の基本です(武術実際試合とか、空手の組手について、相手に対応しなければならないので、シナリオは別になるでしょう)。
「コブシの目」は、常に「開いています」。教室では、<鉛筆3本が入っている>とか、<鶉の卵を握りつぶさない>とか、イメージを持たせるとわかりやすいでしょう。下の画像をご参照ください。
いずれ、第七段錦<攢拳怒目増気力>を解説する時に、「攢拳」と「怒目」の意義を改めてお話しそたいと思います。
楊砂織師範・ディミトリー師範記範
2021/5/02
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