手形の一つ:拳(Quán)について 拳<コブシ>の目、開いています 

  教室で楊名時太極拳を教えているように、基本的な手形は三種類で、掌(Zhǎng)、拳(Quán)、鉤手(Gōushǒu)となっております。今回は、その「拳」について、一つだけポイントをお話ししたいと思います。

いわゆる、「コブシの目」のことです。

 「コブシの目」とは、拳を握った時に、丸めた人差指と親指の間に出来上がるわずかの空間です。気功法・東洋健康法では、「コブシの目を閉じて(つぶして)はならない」と言うことは、基本の基本です(武術実際試合とか、空手の組手について、相手に対応しなければならないので、シナリオは別になるでしょう)。
 「コブシの目」は、常に「開いています」。教室では、<鉛筆3本が入っている>とか、<鶉の卵を握りつぶさない>とか、イメージを持たせるとわかりやすいでしょう。下の画像をご参照ください。

楊名時太極拳を学びたい 楊名時太極拳 24式 八段錦  「楊名時太極拳 左右攬雀尾 ① "左右攬雀尾の「雀」は「スズメ」ですか、「クジャク」ですか?"」  楊 砂織師範・ディミトリー師範記  楊名時太極拳24式  八段錦    図2 「抱えて掴む」 ※スズメはイメージです。実物より拡大化しています。

 いずれ、第七段錦<攢拳怒目増気力>を解説する時に、「攢拳」と「怒目」の意義を改めてお話しそたいと思います。

楊砂織師範・ディミトリー師範記範

2021/5/02

コメント

PAGE TOP