太極拳と私

楊名時太極拳昇格審査・田原隆康準師範
埼玉県ふじみ野市・楊砂織土曜教室

 私は、今年で80歳になりますが、埼玉県ふじみ野市・楊砂織土曜教室で、養心会太極拳をはじめてからすでに10年になります。

 私は、昭和39年(1964年・東京初五輪の年)大学卒業後、室蘭市の製鋼所に就職して、石油精製装置の高圧容器の設計・製作を担当するようになりました。世界中の石油会社、エンジニアリング会社を訪問して技術打合せをしたり、関連学協会での技術規格委員会や技術コンフェレンスに出席する機会が多くあり、海外出張も毎月のようにありました。顧客からは、田原は飛行機に住んでいるのかとジョークを云われたり、家族からは、うちは母子家庭のようだと愚痴をこぼされたりしていました。海外出張では、週末など時間があればホテル周辺でジョギングをして時差の解消や健康維持に努めましたので、世界中の大都市の市内や公園はよく走り回りました。

ワイキキの浜辺での太極拳

 しかし、治安や時間的な制約からジョギングよりも手軽なストレス解消法はないか探していたところ、自宅近くの公園で、太極拳をしている中国人に出合い、太極拳の手ほどきを受けました。その後、ふじみ野市フクトピアまつりで演武を行っていた養心会の方々と出会い、以来埼玉県ふじみ野市・楊砂織土曜教室でで稽古を続けています。
 太極拳は、海外出張の際も、ホテルの部屋や庭先で手軽に行え、時間的にも治安上も安心、安全に行えるので、出張中は、毎朝起きると八段錦と二十四式太極拳を行っていました。
 そんな生活をしていて、家族に迷惑をかけている罪滅ぼしにと、20年前にハワイのホテルのタイムシェアーを買うことにしました。幸いフライトマイレージが沢山たまっていたので、毎年1週間2LDKの部屋を家族で過ごすことが出来ます。最近、私は脊柱管狭窄症や脳梗塞を患った影響で足腰が衰えてきたので、ハワイではもっぱらビーチやプールでの水泳やウクレレでハワイアンを弾いたりして過ごしますが、毎朝浜辺での太極拳は欠かせないで行っています。朝焼けのダイアモンドヘッドや虹の水平線を眺めながら砂浜での太極拳は天地から気が通って自然に溶け込むようです。

ビーチで娘と太極拳・八段錦(左から、井西中傳、田原準師範)
ワイキキの浜辺での楊名時太極拳・第二段錦
背景は、山の「ダイアモンドヘッド」
ちなみに、ハワイー・ホノルル空港の離着時にて、パイロットは、この「ダイアモンドヘッド」を、空港の正東のランドマークとして、この「ダイアモンドヘッド」のを目視で(平目平视・平目平視)必ず確認します

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 このところ、コロナ過でハワイも行けなくなりましたが、また、こんな至福の時間を太極拳で過ごせることを楽しみにしています。

ホテル・バルコニーにて義弟(左)とウクレレでハワイアン

工学博士 田原隆康(埼玉県ふじみ野市)

2021/8/15

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