立春から続いた厳しい寒さが緩み、今日の東京は3月上旬の陽気となりました。あちらこちらで梅が咲き初めました。梅のこの時期になると、楊名時先生は必ず私たちに次の句を紹介してくださいました。
梅 花 耐 風 雪
到 時 放 雅 香
梅の花は風雪に耐えて、時期が来れば雅香を放つという意味ですが、人も太極拳も人生の苦しみや稽古の積み重ねがなければ、成長や成果が得られないことを諭しています。
梅は中国の国花であり、2500年前に栽培化され、日本へは奈良時代に遣唐使が薬用として持ち帰ったのが、始まりだそうです。
春、百花に先んじて咲くため「春告草」の別名があり、花言葉は「高潔」。楊名時先生は梅が大好きで、晩年庭に梅を植え花と香を楽しんでおられました。
楊 麻紗
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