楊名時先生は太極拳を「動く禅」と名づけ、そのための稽古の進め方(稽古順)を考案しました。
・挨拶 礼に始ります
・立禅 心を落ち着かせるための準備
・用手 体の筋肉をほぐす運動
・八段錦(第一段錦~第四段錦)中国古来の気功
・太極拳24式の通し稽古(前半)
・解説の時間 要諦や部分稽古での型などの説明
・部分稽古 毎週、24の型の中から順番で2つを行う
・太極拳24式の通し稽古(後半)
・八段錦(第五段錦~第八段錦)または(第六段錦と八段錦)
・立禅 心身の充実感・爽快感の確認用手
・収めの運動挨拶
・礼に終わります
上記の楊名時太極拳の稽古順は、気功の原則を踏まえて心の安静を計る「立禅」から始っています。また、中国古来の気功の八段錦で心・呼吸・動きを結びつけることにより、太極拳にスムース入ることができます。
従って、部分稽古を先にやったり、立禅を抜かして通し稽古、または八段錦を省略したりすると、心と体がアンバランスになり、型が崩れたりして効果が半減しますので、稽古順を守りましょう。
楊名時太極拳の稽古順(流れ)にはストーリー性があり、健康法の稽古として最適だと思います。
楊 麻紗記
2021/1/24
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