健康太極拳の講演
太極拳の稽古において大切な言葉です。楊名時先生も、ことあるごとにこの言葉を強調しておりました。
新型コロナウイルスの影響で各教室が臨時休講となり、自宅や公園などで一人だけの稽古を余儀なくされましたが、それも段階的に解除になりそうです。
何人かの方から、長い休講の間、運動不足の解消と生活のメリハリに太極拳を習っていて、本当に良かったと電話を頂きました。しかし、自分ひとりで行う太極拳はどうしても動きが速くなってしまい、教室のようにゆったりとは行きません、との声も聞かれました。
三穏は、最初が安定して、中頃も、終りも安定していると言う意味です。太極拳は心が静かであることがとても大切で、途中で乱れてはいけないのです。乱れると速度も速くなります。最初から最後まで乱れることなく、速度も一定であることの教えです。
確かにひとりで行う太極拳は、雑念が起こったり、集中力に欠けたりしますが、それを防ぐためには、いつもより呼吸を意識してゆっくり行うようにします。そして、呼吸を通して自分の心の声を聞くようにするのです。
楊 麻紗記
2020/5/24
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