
5月27日、東京武道館に於いて「楊名時先生を偲ぶ会・総会及び関東地区審査会」が開催されました。当日は暑からず寒からずの好天に恵まれ、遠方からは岩手、常滑、愛知・大口町、そして東京近隣から50名近いお仲間が参加して下さいました。
午後1時、司会進行の服部洋之師範の開会の辞に続き、楊名時先生を偲び全員で1分間の黙祷を捧げました。そして、楊麻紗先生は参加者への謝辞の後、「楊名時先生先生が亡くなられて20年になりますが、亡くなられて半年後に楊先生の遺志を継いで養心会を立ち上げました。養心会と命名した楊先生の意を汲んで、偲ぶ会を進めて参りましょう」と、挨拶されました。
常滑の杉江満寿夫先生はご都合で不参加でしたが、榊原敬三師範は、ユーモアを交えながら「自分の太極拳は、杉江先生と仲間への恩返しである」と述べられました。
続いて第一部の総会に入りました。参加者に配布された資料に基づき、「令和7年度事業報告・会計報告・令和8年度活動予算書・今年度から増額となった年会費」が服部師範より説明され、拍手を以て承認されました。



そして第二部の楊名時先生を偲ぶ太極拳交流大会に移り、正面の楊名時先生の遺影を前に、凛とした雰囲気の中、第1回目の八段錦・太極拳の全稽古が粛々と行われました。
次の関東地区審査会では、師範を受審される1名の方が突発性眩暈のため不参加でしたので、今年の受審者準師範1名、指導員1名奥伝2名、中伝2名の6名での審査となりました。皆さんの注目の中、落ち着いて演舞が行われました。


審査後の麻紗先生からの講評では、「6人が揃っており、全体の流れもとても良かったです」とのお褒めの言葉を頂きました。
なお、麻紗先生教室の当日不参加の師範受審の方は、後日、教室で受審され免状が授与されました。15年の稽古が蓄積された師範演舞でした。
楊麻紗先生のご講話は、養心会命名の元となった「一以て之を貫く」についてでした。この言葉の出典は『論語』で、孔子が弟子の曽参に「私の道は一つの忠恕で貫かれている」と語ったことによるものです。忠は正直、恕は相手を思いやることですが、楊名時先生は「許すこと」と解釈されています。相手を許すことは自分を解放することだからです。
そして、楊名時先生の貫く道は、太極拳を健康法として八段錦と太極拳24式のみで貫いた強い意志です。また、太極拳の体得の難しい力を抜くために「体が微笑えむようにイメージする」ことが大切であると、教えて頂きました。この二つ教えが強く印象に残っています、と述べられました。


10分間の休憩の後、麻紗先生から参加者の紹介があり拍手で歓迎。そして、全員による2回目の太極拳24式、八段錦を楊名時先生の教えを胸に心を込めて行いました。
最後に楊砂織師範の「参加者への謝辞と各種行事へのご協力を」との閉会の辞で、楊名時先生を偲ぶ太極拳交流大会及び総会・関東地区審査会が、皆様のご協力で終了しました。

楊 砂織


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