6月12日の「楊名時先生を偲ぶ太極拳交流大会」には、鵜沼宏樹先生をお迎えして大勢の同学が集いました。今年は、楊名時先生が亡くなられて5年であり、また先生が日本に初めて太極拳を普及させてから50年という節目の年にあたります。
楊名時先生が帯津三敬病院に入院中、鍼灸と気功治療をして下さったのが鵜沼先生です。鵜沼先生によると、楊名時先生のゆっくりとした語り口、そして間のとり方、悠々と廊下を歩く姿、小帯津先生と杯を酌み交わしている時の間も、全てがゆったりとしていて太極拳であると感じたとのことです。
また、楊名時先生の偉大な功績は、「甩手を含めた太極拳を健康法・養生法として全国区で広められたこと。もう一つは、八段錦と体極拳の組み合わせの妙であり、また全体のパッケージとしての質の高さにある」と述べられました。
そして、参加者全員が納得したことは、鵜沼先生の「太極拳は下手でも効く」という一言です。この言葉は鵜沼先生が帯津病院に10年勤務し、気功教室で太極拳を稽古する患者さんの姿を見て確信したそうです。この鵜沼先生の医療現場の言葉は、大変説得力がありました。お話の後、太極拳の演舞をして下さり喝采を浴びました。
「本日は晴天なり」の楊名時先生のお言葉どおり好天に恵まれた太極拳交流大会は盛会に終わりました。皆様に心からお礼を申し上げます。
謝謝。
事務局
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