東京は新緑となり5月の光に美しく映えていますが、みちのく辺りでは、今が桜の見頃ではないでしょうか。
去る4月15日、私は埼玉の志木教室の仲間と珍しい桜を見に行きました。それが「御衣黄桜=ギョイコウザクラ」です。この日は花冷えを通り越して、真冬のような寒さの上に雨も降っていたのですが、2週続けて教室が休みになるため出かけたのです。
志木駅からバスで20分足らずの所に、跡見学園女子大学新座キャンパスがあります。このキャンパスには原種の桜や栽培品種の珍しい桜がたくさん植栽されていて、現在その数は200本近いそうです。
桜の時期だけ一般公開される構内に入った途端、皆で感嘆の声を上げてしまいました。優美な枝垂桜、華やかな里桜、気品あふれる山桜などなど、雨に濡れていっそう風情を増していました。
順路の終わり近くに、お目当ての御衣黄桜がありました。緑色の八重咲きで、名前は天皇が召される「御衣」の色からつけられたそうです。まだ3分咲きでしたが、珍種であるだけでなく、品のある桜でした。来年は皆様もお出かけになってみてはいかかでしょうか。
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キャンパスは桜の園となりにけり
雨を来て御衣黄桜見定めし
楊 麻紗
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