2012年6月16日、「楊名時先生を偲ぶ太極拳交流大会」が、東京・京橋プラザ区民館で開かれました。当日は珍しく雨となりました。梅雨時なので雨が降るのは予想されましたが、養心会の行事で特に楊名時先生をお偲びする大会で雨となったのは初めてでした。
また、5日前に会場の開始時間が13時から9時に変更になったにもかかわらず、遠路の大阪、常滑、新潟、長岡の仲間と東京近郊の皆さんが120数名参加してくださり、大盛会でした。特に、常滑の皆さんは3時半に起き、車で駆けつけてくださいました。大阪、新潟、長岡の方々も6時の新幹線での参加です。その心意気に深い感謝と感動を覚えました。
私の挨拶のあと、楊名時先生の遺影の前で全員による八段錦と太極拳を行いました。そして、帯津良一先生のご講演がハプニングにより遅くなったため、二組に分かれて太極拳を舞いました。これが好評でした。
帯津良一先生のご講演は、東邦医大の有田秀穂先生と対談された時の「セロトニン」についてが中心でした。セロトニンは脳内物質の一つで、朝の目覚めと共に放出されて心と体の調子を整えたり、集中力を高めたりする大切な物質です。このセロトニンは呼吸法やリズム運動を行うことや朝の日光を浴びることにより増え、元気になるとのお話でした。「心・息・動」の楊名時太極拳は、セロトニンを増やすのにピッタリの健康法であることを再確認しました。そして、太極拳を日本に紹介・普及してくださった楊名時先生に大感謝です。
今回の交流会で特に感じたことは、型のばらつきがあまりなく、演舞の速度も安定していたことでした。従って、柔らかい癒しの気がスムーズに流れて会場に溢れ、養心会ならではの充実した楊名時先生を偲ぶ交流会となりました。下村のぶ子海竜社社長のお心遣いによる茶巾ずしをお土産にいただき、青梅雨の中それぞれ帰路につきました。
養心会主宰 楊麻紗
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