2019年6月15日(土)、東京・京橋プラザ区民館で帯津良一先生をお迎えして、「楊名時先生を偲ぶ太極拳交流大会・総会及び関東地区審査会」が開かれました。生憎の雨模様でしたが、各地より110名を超えるお仲間が集まって下さいました。
開会の辞の後、参加者全員で楊名時先生の遺影に向かって黙祷を捧げました。
次に、「NPO法人太極拳養心会」の総会において、事業報告と会計報告があり承認されました。
楊麻紗先生は新元号令和の意味について、「中国の古典には、導引術を行う人のことを<導気令和、引体令柔>と表現していることから、令和の意味を『美しい』というよりは、『和ましむ』と解釈したほうが良いように思います。この解釈は楊名時先生の訓えと同じと思います」と、挨拶されました。この後の全員による八段錦と太極拳は、静謐な中に穏やかな気が満ちていました。
今年で2回目となる関東地区審査会では、師範・指導員・奥伝・中伝・初伝
合わせて13名の方々が審査を受けました。「それぞれの階位に相応しく、努力のあとが見られ、ゆったりとした流れの中に優しさが感じられました。特に師範は全員が見守る中でも緊張することなく、堂々としていました。大変良かったです」と、麻紗先生の講評を頂きました。
そして、ゲストとしてお招きした帯津良一先生のご講話は、老化に逆らうアンチエイジングではなく、老化に従い限りある日々の内容を高め、より良く生きていくという「ナイスエイジング」でした。このナイスエイジングを早くから実践されていたのが、楊名時先生であったとのことです。また、心を伸びやかにする太極拳こそ、ナイスエイジングであると力説されました。
後半の太極拳も、気息の合った穏やかでゆったりとした演舞でした。楊砂織師範の閉会の辞では、参加者への謝辞と楊名時先生への追悼の溢れる思いを述べられした。今回の追悼大会は、改めて楊名時先生の深い訓えに向き合えた、令和元年に相応しい大会となりました。
養心会事務局記
2019/06/30
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