楊名時先生に救われた夫の命

 楊名時先生に救われた夫の命  楊名時太極拳24式  八段錦 

昨年の10月20日、横浜の一品香会での稽古中に緊急の電話が入りました。それは横浜市立大学付属病院からのもので、「ご主人の調子が悪いのですぐ来て欲しい」とのことでした。主人は目の検診で市大病院の眼科に通っており、電話は主治医の先生からでした。

先生の緊張した声にただならぬ不安を感じ、道着のままタクシーで市大病院にすっ飛んでいくと、主人は顔面蒼白。呼吸も苦しそうです。検査の結果「急性心筋梗塞」とわかり、緊急手術をすることになりました。午後7時15分から手術が始まり、終わったのは11時15分、4時間にわたる手術でした。手術の前に執刀医の先生は、「成功率は5分5分です。ご主人の運が強ければ助かりますが...」とおっしゃいました。

私はがらーんとした手術室の前で、道着のままじっと座り手術の終わるのを待ち続けました。その間、来し方のいろいろな事が頭をよぎり、涙がとまりませんでした。心の中で「楊名時先生!主人を助けて下さい!」と必死に祈っておりました。

手術は無事終わり、主人は生還しました。やはり楊名時先生が命を救ってくださったのだとこの時確信し、嬉し涙がこぼれました。11月中旬に主人は元気に退院しました。

今年の1月3日、楊麻紗先生のご家族と一緒に、楊名時先生のお墓参りに行ってきました。「夢」の一字が彫られたお墓に向かい、深い感謝を捧げると共に、楊名時太極拳普及のため更に努力することを誓いました。なお、麻紗先生のご家族は毎月楊名時先生のお墓参りにきているそうです。

高橋祐子記

楊名時先生は晴れ男でした。この日も雲一つない冬晴れ。私たちの墓参りを喜んでいるかのように、どこからともなく大きな鳥が飛んできて、楊名時先生のお墓の上空でゆっくりと大きな輪をかき、近くの木に止まりました。

私たちが墓地を去る時、その鳥もどこかへ消えて行きました。「もしかすると、あの大きな鳥は楊名時先生の化身では?」と思われるようなことが、お墓参りには常にあります。不思議ですね...。

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