11月10日～11日に、愛知県知多半島の先にある、東海の松島と呼ばれる風光明媚な篠島で、第６回楊家養心太極拳・合宿交流会が開催されました。
「本日は晴天なり」の言葉どおりの真っ青な空が美しく映る海を渡って、地元愛知県はもとより、遠くは宮城や鹿児島、そして関西や関東からの大勢の同学が、一泊合宿交流会に集まりました。
主催者代表の杉江満壽夫先生の開会の辞、師家楊麻紗先生のご挨拶、来賓祝辞に続いて全体稽古に入りました。
心を静かに舞っていると、篠島の鳥の澄んだ鳴き声が、ひとつに通い合った気に呼応するかのように美しく聞こえて参りました。また、２４四式白鶴の舞の動きの中で運歩の方向が変わるところでは、皆の動きが床を通じて共振して、まるで遠くから打ち寄せる波の音のように聞こえました。いつもは場所を異にして稽古をしている仲間の皆さんが、篠島の素晴らしい自然の気の中に溶け込んで一つになったようなひと時でした。
楊麻紗先生の模範演舞とご指導、教室別の演舞の披露、そして日頃の稽古の集大成である審査と、それぞれの場面において、楊名時先生の太極拳の真髄を体験し学ぶ大変貴重な機会となりました。
隠れたパワースポット篠島の力でしょうか、皆とても素直な心で舞いよい気を出して、その気を以て仲間を癒し、仲間に癒された、素晴らしい交流大会でした。
夜の懇親会ではまことに新鮮で美味しい海の幸と、おもてなしのこころ満載の出し物で、賑やかに和気あいあいとした雰囲気の中で親交を深めました。
また二日目の朝は空気の冷たい曇り空でしたが、海を臨む小学校の校庭で、一同揃って清々しい早朝稽古を行いました。この時も鳥の囀りが聞こえていました。
この交流会を1年かけてご準備くださった地元の皆様、本当にありがとうございました。
交流会に参加された皆様がきっと、この会で感じたこと・学んだことをそれぞれのお稽古の場に持ち帰って、楊名時先生の太極拳の素晴らしさをさらに伝え広めてくださることと確信しました。
再見。またお会いしましょう。
牧野智子記
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