新春稽古ー登高望遠

皆様、明けましておめでとうございます。

2007年1月5日、文京シビックセンター26階スカイホールで新春稽古が行われました。養心会主催の初めての行事でしたが、新年のスタートに相応しく、大勢の方が参加して下さり大盛会でした。

 当日は朝から晴れ渡り、冬にしては暖かい日和に恵まれ、これも故楊名時先生が晴れさせて下さったのだと、感謝の意を捧げました。参加者全員が口を揃えて「本日は晴天なり」の大音声から稽古がスタート。八段錦、24式の太極拳を舞った後に、養心会主宰の楊麻紗先生の御講話がありました。

 「天高望望」は故楊名時先生が大変お好きな言葉で、新宿の超高層ビルで稽古をしていた時、冬晴れの日によくお話を伺ったとのこと。本来の意は旧暦の9月9日高い所に登り菊酒を飲んで厄払いをすると言うことですが、楊名時先生の真意は高い所から遠くを見ると、いままで見えなかったもの、本当の真実が見えますようというお訓えだったように思います。楊名時先生が好まれたこの会場はスカイホールという名前通りに、眼下に東京の街が展ける絶好の場所であり、ドーム型の天井は高く室内の色彩も清々しく、まさに天界で稽古しているようです。故楊名時先生はじめ楊名時太極拳に連なる全員の健康と幸せを願って、稽古しましょうと麻紗先生は言葉を結ばれました。

 後半は二組に分かれて稽古し、最後は全員で不老拳と八段錦をやりました。午後の柔らかい冬陽の射し込むスカイホールでの新春稽古は、地の利と人の和が十分に生かされた成功裡に終わりました。ありがとうございました。

初稽古黒帯しかと締め直し 麻紗

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