貴重な梅雨の好天を賜わった6月27日(土)、河野太通ご老師をお迎えして、「楊名時先生を偲ぶ太極拳交流大会」が開かれました。会場となった東京京橋区民館には、昨年をはるかに越える仲間が集まり、盛会でした。
昨年9月1日に設立したNPO法人太極拳養心会の総会も兼ねて行われ、会場に掲げられた真新しい横断幕が一際鮮やかです。
全体稽古の後、河野太通ご老師のご講話は、心に強く響きました。孔子の生きた時代背景、オーヘンリーの小説『賢者の贈り物』、現代の学生のアンケートを通じて、“人の幸福とは何か”を語って下さいました。その答えはお互いに相手を思いやる心、これが最も大切だと語られました。
楊麻紗先生が挨拶で述べられた「仁義」は、楊名時先生が力説されていた言葉であったと聞き、河野太通ご老師と共通テーマでありました。人は人を思いやる心を生まれながらにして持っています。しかし、この心を持ち続けるのは難しい。楊名時太極拳を稽古することは、人を思いやる心に立ち返ること。その繰り返しが大切だとご講話を結ばれました。
河野太通ご老師のご講話のあとの団体演舞は、人を思いやる心が具現化され、えもいわれぬ温かく静かな気が漂っておりました。NPO法人太極拳養心会のこれからの発展が確信され、充実感溢れる「楊名時先生を偲ぶ太極拳交流大会」でした。楊名時先生も喜んでおられることでしょう。皆様、ありがとうございました。
事務局
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