コラム&レッスン

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「稽古」と「練習」の言葉の違い

太極拳の師範レポートを拝見していると、何人かの方が太極拳を「稽古」すると書かないで、「練習」すると書いている。その言葉に、私は少し違和感を覚え、ホームページや会報などでは「稽古」と書き改めている。しかし、太極拳ではどちらを使った方が良いのか?私だけの拘りなのか?と時々迷うことがある。そんな些細な疑問に答えが見つかった。それは村松友視の近著『老人流』。この本によれば、稽古には愚直に同じことを繰り返すことの価値というメージがあるが、辞書によると、「稽古」とは「書物を読んで昔の事を考え、物の道理を学ぶこと」を含む言葉であるらしく、体で体感し続け頭で考え、学ぶ・・・というのである。
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